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2025年12月5日

【自民×維新 連立合意】外務省に新部署設置へ ~ 国際社会が密かに期待する「日本型和平モデル」とは

  • Posted By : aoyagi-h/
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はじめに

日本維新の会と自民党の連立合意書に基づき、今年度中に外務省に和平調停に関する部署が設置されることになりました。これから党内の本格的な議論も始まります。

これまで国連や日本政府の立場で紛争に関わってきた感覚では、軍事中心で行われてき和平調停に、ノウハウゼロの日本が関わるのは今のままでは難しいといえます。

一方、日本は世界の多くの国々から見た時の信頼感や中立性に優れ、ODAを通した支援力などソフトパワーでは世界随一の国です。

そのため、今の和平調停の仕組みの中にどう参画するかという視点ではなく、日本の強みを活かした新たな和平調停の形を考えていくことで、新たな境地を開く可能性はあると思います。

国際社会でもこれまでの欧米主導の和平調停の在り方が全て正しかったとは評価されておらず、新たな提案は強く待ち望まれています。

以下、なぜ今の日本は難しいのか、どこに突破口があるのか、何をモデルにすべきかなどについてまとめてみました。


1.現状:日本は「和平調停の専門ノウハウ」をほぼ持っていない

日本政府はこれまで大規模な和平仲介を主導した経験が少なく、以下のような状況にあります。

① 外務省に紛争調停の専門部署がない

地域局(欧州局、中東局など)はありますが、「和平交渉のスペシャリスト」を育てる仕組みがありません。欧米にあるSpecial Envoy(特使)制度、Mediation Unit(紛争仲介室)、Track1.5・Track2外交の専門家育成などがほぼ存在しません。

② 日本外交は“経済支援中心”で、調停の文化が弱い

日本外交の強みは政府開発援助(ODA)を中心とした、経済・インフラ支援や技術協力です。これらは和平交渉の交渉術や危機管理・停戦管理とは全くの別物です。

③ 紛争多発地域(中東・アフリカなど)に強い日本人材が少ない

アラビア語、ペルシャ語、アフリカ民族・部族政治、イスラエル・パレスチナ調停経験といった分野の専門官は非常に少ない状況です。

今すぐ欧米と同じような和平調停のオペレーションを行うのは困難です。


2.日本は新たな和平調停の型を創る可能性を秘めている

従来型の和平調停の経験とノウハウがない一方で、日本は独自の強みも持っています。

① 日本には仲介役に向いた資質が揃っている

和平調停は軍事力ではなく「信用」で決まります。
その意味で、日本は世界的に例外的なポジションにあります。

●大規模な援助国(ODA) → 恩恵を受けている国が非常に多い
●侵略の可能性がほぼない 
→ 中東・アフリカなどで敵対感情がない
●武器輸出国でない → 戦争特需の利益が絡まず、信頼される
●政治的に中立 → アメリカでも中国でもない独立ポジション

これは米国・中国・ロシア・EUなどの大国・地域には真似できない日本だけの「外交資産」です。

② 国際社会は今、「仲介できる国」を求めている

いま世界は、

  • 米国:内政優先で国外の負担を減らしている
  • EU:分裂の懸念で戦略的余裕がない
  • 中国:和平仲介が信頼されていない
  • ロシア:紛争当事国

という状況にあり、「誰が和平仲介するの?」という空白が生まれています。

国連も安保理が機能不全。 世界のパワーギャップを埋められる国として、日本に対する期待の声も多くあります。

③ ハードよりソフト重視の日本型の和平調停

和平調停には2種類あります。

  1. ハード型(軍事圧力・安全保障保証)
  2. ソフト型(経済支援・仲介・信頼構築)

日本は②に圧倒的な強みを持ちます。和平仲介は軍事力より、信頼、経済支援、技術協力、長期的な復興支援の方が重要な局面もあります。日本型の和平調停モデルを模索することは十分に可能と思います。

④ 過去にも成功例はある

関与の度合いは浅く、小規模ではありますが、日本にも平和構築の実績はあります。これらの経験からの学びも総動員して考える余地があります。

  • 南スーダン停戦合意の支援
  • ミャンマー民主化支援
  • スリランカ和平プロセス
  • アフガニスタン・パキスタン復興支援
  • 国連安保理(非常任理事国として)、G7サミット等での外交調整 など

3.何が必要か ~「日本型和平調停」を実現する条件

日本が本格的に和平仲介を担うには、次の3つが最低限必要だと思います。

① 和平調停の専門部署の新設 

今のような縦割りではなく、一つの部署で、交渉専門官、国際法専門官、情勢分析官、通訳官(アラビア語・ペルシャ語・ロシア語)、PKO連携担当、JICA・国際機関連携などの専門家を集め、育成し、チームとして能力を獲得していく必要があります。

② 日本型和平パッケージの創出

他国と差別化するために、停戦後のインフラ復興、警察・司法制度改革、住民生活支援、教育・医療支援、難民支援など、調停後の復興フェーズを日本主導でパッケージ化していくことには強みを持っています。ここを活かすことが重要です。

③ 特使(Special Envoy)の常設

イスラエル・パレスチナ和平特使、ウクライナ停戦特使、ミャンマー和平特使、アフリカ紛争特使など、和平調停にたけた欧州では当たり前の制度ですが、和平の顔となる人材を常設の「特使」という形で作ることが必須です。

かつて、JICA理事長と兼務で臨時のアフガニスタン特使を務めていた緒方貞子さんと一緒に現地で働かせていただきましたが、臨機応変かつ分野横断的な対応を求められる紛争や復興支援の現場において、「特使」の存在は際立っていました。


4.モデルにすべき各国の和平仲介機関

日本が和平仲介機能を持つとした場合、既に類似の機能を果たしている他国から学ぶことは多くあります。
日本がモデルとすべき・参照すべき機関を示します。

➀アメリカ:国務省 紛争・安定化作業局(CSO)/特別特使制度

CSOが世界の紛争分析、危機予測、早期警戒、紛争当事者との仲介、民主化支援や停戦枠組みの調整を担い、さらに中東、アフガニスタン、スーダン、ウクライナなどに強い権限をもつ特別特使(Special Envoys)を配置する「特使モデル」が特徴です。
実戦部隊ではなく、個人に大きな交渉権限を付与した「和平の専門交渉チーム」によって、機動的で高い裁量をもつ仲介活動が可能になっています。

②イギリス:外交・英連邦開発省(FCDO)紛争安定化調停局

FCDOの中にある「紛争安定化調停局」が中心となり、紛争予防、仲裁・調停、国際監視団との連携を担う平和支援チームを運用しています。
法制度支援や民主化支援と和平調停を一体的に進める点が特徴で、ガバナンス改革と紛争解決を同時に支援する包括的なアプローチを採っています。

③フランス:外務省 アフリカ・中近東局および和平調停チーム

外務省のアフリカ・中近東局と和平調停チームが中核となり、中東和平交渉やチャド・サヘル地域の仲介など地域密着型の調停活動を展開しています。
言語力や歴史的背景を生かし、当該地域の事情を深く理解した上で交渉を進める点が特徴で、特使制度も積極的に活用しながら独自の影響力を発揮しています。

④ドイツ:外務省 紛争予防・安定化局

外務省の紛争予防・安定化局が紛争予防、停戦監視、民主化支援、治安部門改革、復興支援などを担い、EUやOSCEのミッションを主導する役割も果たしています。
軍事ではなく法治や制度構築を通じて和平を進める点が大きな特徴で、紛争の構造的な原因を解決することを重視する「制度志向型」モデルを展開しています。

⑤スイス:外務省 平和・人権担当局(PHRD)

PHRDは世界最高水準の和平仲介機能をもち、橋渡し外交や国際会議のホスト、「秘密交渉」など多様な手法を用いて、紛争当事者から非常に高い信頼を得ています。
永世中立国としての立場と、交渉専門国家としてのノウハウを組み合わせた独自の外交モデルが特徴で、日本が最も参考にすべき成功例の一つです。

⑥ノルウェー:外務省 平和と和解部

ノルウェー外務省の平和と和解部は、オスロ合意(イスラエル・PLO)、コロンビア和平、スリランカ内戦、ミャンマー和平など数多くの歴史的仲介を成功させてきた実績をもちます。
専門家が長期間現地に入り、当事者と信頼関係を築きながら調停を進める「現場主義モデル」が特徴で、政治的中立性と持続的な関与が成果を支えています。

⑦フィンランド:外務省 危機管理局 + 紛争マネジメント・イニシアチブ(CMI)

フィンランド外務省の危機管理局に加えて、元大統領アハティサーリ氏が設立した CMI(Crisis Management Initiative)が国際的に高い評価を受けています。
インドネシア・アチェ和平やケニア政治危機の仲裁などの実績があり、「政府+民間シンクタンク」のハイブリッド型によって柔軟で専門性の高い調停活動を展開している点が特徴です。

⑧EU(欧州連合):欧州対外行動庁(EEAS)紛争予防・調停部

EEASの紛争予防・調停部が中心となり、EUとしての外交力・財政力・多国籍専門家を結集して、ウクライナ停戦案、バルカン紛争の調停、イラン核合意などを主導しています。
大規模予算と多様な専門人材を背景にした「総合力モデル」が特徴で、多国間外交の強みを最大限に発揮する調停活動を展開しています。

⑨国連:政治平和構築局(DPPA)

DPPAが中心となり、特使制度、停戦監視団の派遣、国際仲裁などを通じて世界最大の和平仲介プレイヤーとして機能しています。
国際的正統性と広域監視能力をもち、各国では実現しにくい中立性と規模で和平プロセスを主導できる点が特徴で、紛争解決の「最終的な舞台」として重要な役割を果たしています。


日本が目指すべき和平仲介モデル

日本が新たに和平仲介機能を構築する際、最も相性が良いモデルは「ノルウェー型+スイス型」の組み合わせだと考えます。
中立性を背景にしつつ、専門の仲介部隊を持ち、バックチャネルを含む多様な交渉ルートを活用し、長期にわたって現地に関与し続けるという点で、日本の外交文化とも整合性があります。

特にノルウェーのように、専門家が現地に張り付き、当事者と信頼関係を築きながら粘り強く仲介を続ける姿勢は、日本外交に不足している部分を補う重要なモデルとなります。

組織設計においては、ドイツ型の「制度構築志向」と EU型の「多国間協調」を組み合わせることが望ましいと考えます。
制度構築を重視するドイツ型は、紛争予防から復興支援までを統合的に扱える点で優れており、多国間の枠組みを積極的に使いこなす EU型は、広範な国際協力を引き出すうえで非常に有効です。

日本が和平仲介に乗り出す際、この二つの強みを組み合わせた設計が最も機能する可能性があります。


おわりに

新たな組織を立ち上げる際、初期設計は非常に重要です。そこを間違えると、その後の修正で大規模に軌道変更していくことは極めて難しくなります。

上記のような現状、日本の強み弱み、他国の機関からの学びを総合して、日本型の新たな和平調停の在り方を提案しつつ、日本政府内に機能的な専門機関を立ち上げていくことが必要です。


2025年12月3日

2025年の物価高支援、結局何をいくらもらえる? ~ 一般家庭の実額シミュレーション

  • Posted By : aoyagi-h/
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物価高が長引く中、政府は2兆円規模の「重点支援地方交付金」をはじめ、電気・ガス代、ガソリン、子育て給付など、家計直接支援が拡充を含めた総合経済対策を発表しました。

生活者にとって一番知りたい「結局何をいくらもらえるのか」。

難しい話は抜きにして、
標準的な一般家庭(夫婦+子1名・夫婦片方のみ就業)が実際にどれだけ支援を受けられるのか
を、金額ベースでシンプルにまとめてみました。


結論:一般家庭は 年間約8万〜10万円 の支援

今回、閣議決定された家計支援のメニューと概算内訳は以下のとおりです。

  • 1 電気・ガス代:1.0万〜1.4万円
  • 2 ガソリンの負担減:1.5万〜1.8万円
  • 3 子ども1人につき:2万円給付
  • 4 国の食料品特例加算:9,000円相当
  • 5 自治体からの支援:給食費や食品クーポン:0〜1万円など
  • 6 所得税の年収の壁(基礎控除)引き上げ:2~4万円

【各メニューの詳細】

1.電気・ガス代:冬の3か月で 1〜1.4万円 の負担減

政府が電力・ガス会社に補助する仕組みで、
請求書がそのまま安くなります(申請不要)。

  • 電気:1〜2月は4.5円/kWh、3月は1.5円/kWhの値引き
  • ガス:1〜2月18円/m³、3月6円/m³の値引き

→ 一般家庭で 1〜1.4万円 の節約が見込めます。


2.ガソリン代:1ℓあたり25円値引き

ガソリン税の旧暫定税率(25.1円/L)分を補助金で肩代わり。
いわば全国一斉のガソリン25円引きと同じ効果です。
なお、バスやトラックの軽油も同様で、旧暫定税率(17.1円/L)分が値引きされます。

  • 年間600〜720L使う家庭:
    → 1.5万〜1.8万円の節約

クルマ生活の家庭にとって実感の大きい支援です。


3.子育て費用:子ども1人あたり2万円給付

0歳〜高校生まで全員対象。
自治体のデータを使うため、申請なしで自動的に振り込まれます。

  • 子ども1人:2万円
  • 子ども2人:4万円
  • 子ども3人:6万円

ここが家計に最も分かりやすい給付型の支援です。


4.食料品費:自治体から1人3,000円

食料品物価高騰対策として1人3,000円分がプレミアム商品券やお米券などの形で自治体から配られます。例えば3人家族だと9,000円相当になります。

全世代に対して実施されるため、家族が多いほど支援が大きくなります。


5.ガス代、水道代、食費、学校給食費など:自治体から支援

自治体に予算付けされ、使い方はお住いの地域の市区町村の裁量に任されます。国が示している代表的な支援メニューと家計効果は以下のとおりです。

● 給食費の軽減

  • 小学生1人に対し 1万円程度

● 食料品クーポン

  • 5,000〜1万円 相当の配布が多い

● 水道料金の減免

  • 年間 4,000〜5,000円

これらは自治体によって「やる・やらない」が分かれます。


6.所得税年収の壁見直し

2025年12月の年末調整から実施。納税者1人当たり2~4万円の減税。


まとめ


いかがでしょうか。

給付型支援は「バラマキ」とも言われがちなので、あまりこの面だけ強調するのは本来は良くないのですが、とっつきにくい「総合経済対策」について、「自分の生活にどう効くのか」という視点から関心をもってみていただけたらと思います。

なお、今回の総合経済対策のうち家計支援は一部であり、経済成長や防衛力強化への投資を含む包括的な対策になっています。また、それらは政府の全体の成長戦略を構成する一部となっています。

政府の成長戦略の全体像はこちら↓の記事で解説していますので、是非ご覧ください。

https://note.com/embed/notes/nad9f2b91e545

総合経済対策は今月8日から国会で審議される補正予算が成立した後に、財源を得て実現可能なものとなります。

是非、家計という最も身近なところから、補正予算の審議を通じて、これからの国会の動きにもご注目いただけたらと思います。


2025年12月1日

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2025年12月1日

あおやぎ仁士「国政報告 第11弾」

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2025年12月1日

税金の“例外ルール”が日本を歪めている ~ 「租税特別措置」の正体

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「租税特別措置(租特)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
実は、私たちの暮らしにも、国の財政にも大きな影響を与えているにもかかわらず、その中身は見えにくく、国会でも十分に議論されにくい「ブラックボックス」になっています。

本稿では、租特の正体・規模・問題点、そして維新が連立入りしたことによる改革の可能性について解説します。


1.租税特別措置とは何か

税法には「原則」があります。
しかし、特定の業界・団体・地域・企業などにだけ適用される“例外ルール”を別途つくり、税金を安くしたり、税負担を軽くしたりする仕組みがあります。これが租税特別措置=租特です。

本来は「投資促進」「地域振興」「研究開発支援」などが目的ですが、実際には

  • 業界団体
  • 族議員
  • 各省庁(特に財務省と所管省)
    が絡み合う密室型の利害調整の場になりがちです。

一度導入されると延長が繰り返され、効果検証も不十分なまま“聖域化”してしまう。
これが日本の税制が抱える最大の構造問題です。

この歪な税制を可能にしている与党の「税調」という仕組みについては、別稿で解説していますので、是非ご参照ください。

誰が税金を決めているのか ~ 永田町のブラックボックス「税調」とは?|青柳仁士(衆議院議員) https://note.com/aoyagi_h/n/n6dc5b5eb56e0?sub_rt=share_pw


2.租特の規模はどれくらいか

例年、省庁からの税制改正要望は約200件前後。そのうち実に8割から9割が租特関連です。全ての承認・非承認を税調が決めています。

財務省の調査では、租特による税収減は年間4~7兆円。
直近(令和7年度)は約4.9兆円ですが、会計検査院や経済学者、OECDなどの分析を総合すると、実質6~7兆円規模と見るのが妥当です。

比較のために、国の他の主要支出と並べると:

  • 科学技術予算:約4.5兆円
  • 防衛費:約8.5兆円
  • 子ども・子育て予算:約3.5兆円

つまり租特は、
科学技術費より大きく、防衛費の7割に相当する規模。

しかも、地方税の特例や、適用者数すら把握されていないものが多数あり、「全体像は把握できていない」と財務省自身が認めています。これ自体が大きな問題です。


3.なぜ租特がこんなに増えるのか

ポイントは3つです。

① 「時限措置」が毎年延長される

住宅、農業、医療、研究開発、地域振興…。
本来は「期限付き」のはずが、気付けば恒久化しているものが多数。

② 裏側で“隠れ補助金”として使われる

通常の補助金なら国会で審査されますが、租特なら税法の陰でこっそり減税が可能。透明性が極めて低いのが実態です。

③ 効果検証がほぼゼロ

会計検査院の本格的な監査もほとんどなく、「使われ続けているが効果は不明」という状況が常態化。


4.分野別に見える「租特のひずみ」

租特にはさまざまな種類がありますが、代表的な分野ごとの課題を整理すると構造が明確になります。

① 企業投資・研究開発系(大企業優遇が起きやすい)

  • 研究開発税制
  • 投資促進税制(即時償却など)
  • オープンイノベーション税制

【問題点】

  • 利益が大きい企業ほどフルに使える
  • 本当に追加の投資を誘発したか不透明
  • 「国際競争力」の名目でほぼ自動延長

② 不動産・都市開発・住宅系(業界との結びつきが強い)

  • 住宅ローン減税
  • 都市再生特区
  • 不動産取得税・固定資産税の軽減

【問題点】

  • 空き家対策・防災の名目で制度が乱立
  • 効果検証が弱く、既得権が強固
  • 建設・不動産団体と族議員の影響が大きい

③ 自動車・運輸系(自動車業界の保護へ傾きやすい)

  • エコカー減税
  • グリーン化特例

【問題点】

  • 効果の定量評価が弱い
  • 複雑化して消費者も理解しづらい

④ 農林水産系(政治的に触れにくい)

  • 肉用牛特例
  • 農林漁業用軽油の還付

【問題点】

  • 「食料安全保障」を理由に恒久化
  • 構造改革より既存構造の延命に
  • 農地集約の妨げにもなり得る

⑤ 金融・資本市場系(高所得者ほど恩恵)

  • REIT・インフラファンド特例

【問題点】

  • 制度が膨張し続ける懸念
  • 高所得層に有利な構造がある

⑥ 地域振興・特区・復興・災害系(期限が形骸化)

  • 地方創生特区
  • 復興特区税制
  • 災害特例・パンデミック特例

【問題点】

  • 延長が続き半恒久化
  • 効果範囲が限定的
  • 本来は一般財源で議論すべき政策
  • 名目を変えながら継続し、実質的に恒久措置化

5.維新の連立入りによる改革の可能性

維新はこれまで、

「租税特別措置法そのものを原則廃止」

という明確な方針をマニフェストに掲げてきました。

これは自民党が長年温めてきた永田町の利権の温床ともいえる、「租特」と「税調」というブラックボックスを正面から破壊するいわば「黒船」的な公約です。

自民党からすれば、「とんでもない」、「何をばかなことを」と鼻から相手にもされない(話題にもしたくない)許されざる提案です。仮にやろうとすれば、既得権側からの猛抵抗は免れないでしょう。

しかし、連立入りした今こそ、維新はこの姿勢を実行に移すべきです。それこそが、大阪で改革を進めてきた維新の真骨頂であり、維新が連立入りした国民にとっての意義だと思うからです。

具体的な改革の方法:

原則:租特はすべて×

既得権益化したものや、補助金で十分代替できるものは廃止。
その上で、どうしても必要なものだけ例外扱いとする。

例外扱いの基準案

① 補助金・給付金・規制など他の手段では代替できない
② 市場の失敗に税制で対処しないと社会的損失が大きい
③ 効果検証が可能で、期限設定が厳格にできる

→ 延長するなら原則「マイナス査定」

租特を個別に議論しても、族議員・業界団体・財務省の壁が厚く、抜本改革に至りません。
だからこそ仕組みそのものを見直すことが必要です。


6.まとめ

  • 利権の温床となった租特をゼロベースで見直す
  • 延長に次ぐ延長という既得権構造を壊す
  • 必要な支援は補助金で透明に行う
  • 税制を「簡素・公平・中立」に戻す

これは、日本の政治の急所を正面から突く、維新らしい改革といえます。

租税特別措置という一見分かりづらいテーマこそ、実は政治の本質が詰まっています。
ここを動かせるかどうかが、財政健全化、産業構造改革の本丸であり、ひいては、失われた30年を脱却して日本が成長軌道できるかどうかの分水嶺なのです。

国民のみなさんにご信託をいただいて国会で働く議員の一人として、できる限りのことを実行してまいります。


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