IPU総会が終了しました。

本会議では各国の意見が激しくぶつかったイスラエル・パレスチナ問題について演説。
改めて国際場裏では、台湾有事を引き合いに「G7の結束」や「自衛権」といったビッグワードに直結させて不安を煽り、イスラエルへの一方的な肩入れを強要するような日本国内の論調の安易さを痛感します。

ハマス等の武装勢力のテロ攻撃は決して許れるべきものではありません。
一方でイスラエルの入植活動は中国の尖閣の領海侵犯のような力による現状変更と何が違うのか。
相手の領土を奪う意図を明確に持つ国が、ハマスとは関係のない一般市民を含む200万人もの人々を電気や水の供給もない状態に閉じ込め、空爆を続け、越境して軍隊が全土に侵攻するのは正当な自衛と言えるのか。

歴史的なしがらみのない日本は国連総会の中立的な停戦決議すら棄権するのではなく、独自の立場からあるべき世界について意見を表明すべきなのでは。
法の下での国際秩序を強化しない限り、場当たり的な配慮と損得で動いていても、同盟国との対等な関係もつくれないし、日本の恒久的な平和と安定も実現できないと思います。


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